統合プラズマ切断ソリューションが、 3 倍速い切断速度で生産性を向上

会社名と事業内容

GT Metal Products は、カナダのアルバータ州エドモントンで 1938 年から操業しているカスタム加工業者です。取扱業務には、CNC フォーミング、プラズマ切断、レーザー切断、ロボティック溶接、ローリング、シャーリング、パンチングとドリル穴あけ、設計・エンジニアリング製図などが含まれます。設計、施工、単一のカスタム部品から大規模な大量生産まで手広く業務を行っているため、GT Metal Products の広範囲で要求の高い顧客層に対応できるマルチプロセス製造が必要とされていました。製品には、配電盤のパネル、穀物貯蔵施設のホッパー底、エアレーションチューブ、オイルバルブからの漏れで環境が汚染されることを防ぐ Envirovault、オイル貯蔵タンクのハウジング管理システムなどがあります。

抱えていた課題

従来のプラズマシステムよりも、さらに精密な切断を望むお客様の要求に応えて、2007 年に 2 台の CO₂ レーザーを導入しましたが、レーザー切断の速度の遅さが今度は生産の流れを妨げ、業務拡大のネックにもなっていました。GT Metals Products に対する需要は顧客の要求に応えるため、同社のキャパシティを上回るようになり、事業を発展させ、成功をもたらすためには切断時間を短縮して、顧客に対応できる切断時間をさらに生み出すことが必要でした。通常プラズマ切断における切断速度の速さとメンテナンスコストの低さ、そしてレーザー切断に匹敵する切断品質が求められていました。これによりレーザー切断の順番待ちを排除し、部品が 7 人のフルタイムの溶接技術者のもとに順調に送られ、積極的に見積もりを出して新規ビジネスの開発に臨めるようになります。さらに、5 フィート x 10 フィートというレーザーテーブルのサイズによる材料サイズの限界も問題になっていました。寸法 6 フィート x 24 フィートの板切断の需要が高まっていたことで、オーナー社長のデニス・ベレス氏は対策を練ることを余儀なくされました。

解決策

長年の信頼関係に基づいて、ベレス社長はかつて CO₂ レーザーを購入した OEM メーカーに助言を求めることにしました。レーザーに匹敵する切断品質と著しい生産性向上の必要性について話し合った後、統合プラズマ切断ソリューションが提案されました。これにより、すでにレーザーの限界を超えて提供されている GT Metal Products の業務拡大を実現し、見積もり作成や資材利用、製造に優れた柔軟性をもたらし、業務コストとメインテナンスコストの削減にも貢献することができます。高速で切断しながらレーザーに近い切断品質を実現するために、ベレス社長は最も精度の高い切断機テーブルに投資することにしました。その結果、 HyPerformance プラズマ HPR130XD、EDGE Pro CNC、ArcGlide THC、ProNest ネスティングとプロセス最適化ソフトウェアを含む完全装備の Hypertherm コンポーネントが導入されました。

結果

「HyDefinition プラズマは低コストかつ高速で、優れた品質の切断を行います。レーザーで 26 インチ/分の速度で切断していたのが、プラズマでは 80 インチ/分の速度で切断でき、True Hole によってドリル穴あけの必要性も最小限になりました」とベレス社長は称賛します。True Hole を追加したことで、この切断装置で GT Metal Products は、より多くの切断時間を顧客に提供できるようになり、遅番勤務を排除することで運営コストを削減し、コストパフォーマンスが高く、同社の成功の基盤となっていた単一勤務時間制に戻ることができたのです。「ProNest は材料の使用状況をモニターし、スクラップの発生を抑えることを可能にしました。顧客への見積もりも、レーザーとプラズマの両方の金額を提示できます。同じ作業をレーザー切断よりも30%安価な料金で達成できるプラズマは、作業仕様以上の品質を発揮するのでお客様に優れた選択肢と節約機会を提供しています。」

メンテナンスコストの低下も優れた利点です。「プラズマシステムはメンテナンスも簡単で半分の時間しか必要としません。」とベレス社長は語ります。HPR130XD が取り扱える材料は広範であるため、516-70、AR、QT の切断が可能です。また、スケールや錆のある材料を自動的にプラズマに送ることができます。「大量に切断することはなくても、お客様が必要とするときに切断できることが重要です。」とベレス社長は説明します。「これまでより多くの時間を切断に費やせるようになり、お客様が必要としているものをお客様が望む品質と料金で提供できるようになりました。」